表具経師の伝統を生活の中に取り入れられる活動をしていきたいです「東京表具経師内装文化協会」JAPANTEX2015出展者インタビュー
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Booth インタビュー 2016年5月
東京表具経師内装文化協会
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東京表具経師内装文化協会は東京ビッグサイトで開催したインテリアの展示会 ”JAPANTEX2015” に普段目にする機会が少ない伝統技法に則った壁張り・襖の張替え、表具制作の実演と掛軸・屏風・襖等の作品展示を行いました。
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【Q..出展した際のターゲットや目標、コンセプトはなにでしたか?】
50年近い実績のある表具・襖・内装の技術者(職人)の集団である「東京表具経師内装文化協会」の認知度の向上と、掛軸、屏風、襖といった伝統技術を今の居住空間にも活用できることをPRすることです。
【Q.JAPANTEX2015での展示内容を教えてください】
①東京表具経師内装文化協会会員による掛軸、額、屏風、襖の展示。
②3日間とも和紙を使用した実演を実施。1日目は壁面に袋掛け後に和紙張り、2日目は屏風制作、3日目はリンテックさんに依頼してプリントしてもらったデジタルプリントの襖紙を使った襖の上張りと椽(フチ)打ちの実演です。
【Q.お客様の反応はいかがでしたか?】
・作品展示は多くの来場者が興味を示し、会員の説明に多くの方が耳を傾けられていました。
・展示作品の購入もありました。
・実演時には多くの方が足を止め見学され、名刺交換等も行われていました。
【Q.出展成果がありましたら教えてください。】
・協会所属の事業所に工事依頼等の直接的な成果については不明だが、伝統的な技術について多くの方に興味を持っていただけた意義は大きいです。
・小部屋風に仕切りを作り、襖を展示したことで実用性や利用法が具体的に示せ、多くの来場者から具体的な質問や問い合わせが多く聞かれました。
・実演を通して伝統的な技法等の作業工程についても認識を新たにしてもらえたのではないか。
・実演時の壁紙の提供など材料メーカーとのつながりが深まり、今後の営業提案の幅が広がるきっかけとなっています。
【Q.今後の活動予定を教えてください。】
・今後も高い技術を有する集団(組合)であることと、認知度を高めるとともに、所属会員の工事依頼等に直接結びつくようなアピールも推進していきたいです。
また2020年東京オリンピックに向けた日本の伝統文化(工芸)推進の動きに連動し、表具経師の伝統を生活の中に取り入れられる活動をしていきたいと考えています。
■お問い合わせ先:
東京表具経師内装文化協会・事務局
台東区東上野4-10-14第2東ビル402
TEL03-5826-1773 FAX03-5826-1774